少しずつ。。。
くいしんぼう院長|2015年2月25日
春を感じられるようになってきましたね
院長の川島です
みなさんはお気づきではないと思いますが、寒い間は当院独自の
患者さんのための対策があります。
『 秘技 麻酔カートリッジ in ポケット 』
簡単に言ってしまえは、体温で麻酔液を暖めています(笑)
なぜかというと、麻酔をするときに痛みを感じる原因は3つあります。
1つ目 針を刺すときの痛み
2つ目 麻酔液の温度差での痛み
3つ目 麻酔液が入るときの圧力のよる痛み
1つ目
しっかりと麻酔をしたい所を突っ張らせ針を入れることによって、
1点に痛みを集中させることが少なくなり痛みを強く感じにくくなります。
また同時に針がすっと抵抗無く入れることが出来ます
内科さんで注射をするときに看護師さんが皮膚を引っ張る行為を経験すると思います。
こちらも同じ理由です
2つ目
麻酔液は通常冷蔵保存しています。
そうすると人間の体温が36℃とすると冷蔵庫は5℃前後。
そうなると温度差は30℃にもなります。
当然温度差があると痛みとして感じるようになります
例えると、寒い日に冷え冷えの手足でいきなり温かいお風呂に入ると
ジンジン痛みますよね??
お風呂と冷えた手足の温度差は30℃もないので
麻酔薬と体温の温度差はとても大きなものです
そこで、体温に近づけるためドクターはその日の治療の内容に合わせて、
必要な分をポケットに入れて暖めています
3つ目
なるべく痛くないように痛くないようにここまで来ましたが、
最後に大切な麻酔液の入れ方です!
皆さんは嫌いな注射が
『早く終わって欲しい!!』
と感じると思います。
しかし一般的な注射は一瞬で終わりますが結構痛いですよね??
実は入れるときに一瞬で薬液を入れると、
急に押されて圧力を感じるので痛みとして認識してしまうのです
時間はかかりますが、
『ゆっくり、優しく』
麻酔液を入れることによって痛みを最小限にしています。
そのためどうしても麻酔が入るまでに時間がかかってしまいます
早く終わって欲しいのにあの時間はとても長く感じますよね
しかし、歯科では麻酔を使用する治療が多いため、
こういった工夫や対応をして、出来る限り痛みを軽減するように心がけているので
ご了承頂けると幸いです
患者さんからの時々いただく嬉しい言葉のなかには
『昔はすっごく痛いイメージだけど本当に痛くないね』
『注射されているのに気づかなかった〜』
などなど
小さなことですが、大切なことなのでこれからも心がけていきたいと思います!!
(麻酔の効きめは個人差があり、なかなか効かない方や
痛みを感じてしまう方もいらっしゃいますので痛かった時は申し訳ありません)