声掛け
投稿者:くいしんぼう院長|投稿日:2016年7月9日
おはようございます
今日はこれから大荒れの天気になるようですね
さて今日は少し長くなりますが、患者さんから頂いた言葉についてお話したいと思います。
当院ではお顔周りやお洋服が汚れないように、タオルをかけさせて頂くことが多いです。
そのため視覚を奪われた患者さんは、とても不安になることも多いと思います。
口を開けたままの状態で、いったい何をされているんだろう。。。と
遡ること12年ほど前、学生実習で私が担当した患者さんは
生まれつき視力が無い方でした。
視力がないということはこれから何をされるのか、
いま何をしているのかが全くわからない状態です
その中で私は自然にその患者さんに一つ一つの動作を説明し、診療していました。
あっという間に実習期間が終わり、次は国家試験にむけて日々を過ごしていたので
実習中のことはすっかり記憶から忘れ去られていました。
無事に国家試験合格し、研修医としてまた大学に戻り診療をしていたある日。
院内放送で呼び出しを受けました。
正直院内放送で呼び出されるということは、
緊急性がなければあまりないので何事かと思いました
院務部に行ってみると、学生実習の時のあの患者さんがいらっしゃって
私に治療してもらいたいというのです!!
とっても嬉しく、学生ではなく歯科医師として治療させて頂いたのですが
なぜわざわざ私を指名して頂いたのか不思議で、尋ねてみました。
『いままでたくさんの学生さんに治療してもらったけれど、あなたが一番安心できたの。
見えないことを忘れさせてくれるぐらいしっかり説明してくれたから』
身に余る言葉を頂きました。昔のことですが、いまでも鮮明に覚えています
私はその方のおかげでいまたくさんの方に自然と声掛けをし、
信頼して頂いているのかもしれません。
大学の研修を終えその方との縁は終わってしまいましたが、
いまたくさんの患者さんとの縁に繋がっていると思っています
たくさんのドクターがいて、いろんな診療方針や診療スタイルがあります。
私はいつも『自分が患者さんだったら・・・』と立場を置き換えて診療しています。
そのため診療中は自然と会話や声掛けが多くなります
『わざわざそんなこと言わなくていいよ』
と実は思われている患者さんもいるかもしれません
しかし自分だったらいま何をしているのか、どんな治療方法があるのか知りたいです
立場を置き換えてみて初めて患者さんの気持ちが少しわかる気がするのです
長くなりましたが、たくさんの歯医者さんが街に溢れているなかで
必ずあなたに合ったドクターはいます
そんなドクターにみなさんが出会えて、そして満足のいく治療を受けて頂いて
Happyになって頂けることが一歯科医師として一番幸せを感じることです
お口の中でお困りなことや虫歯のチェックをご希望の方など、
もしMAREにご興味が湧いた方はぜひご連絡くださいね03-6661-2296